「私は貴方のモノ」【完結】
「彬、今度のイベント来いよ」
「ああ」
「彬ー、こないだ助かったわ」
「ああ」
それに俺は曖昧に返事をしていく。
そんな友人達は、隣にいるタエを見て誰しもが目を見開く。
女はあからさまに敵意剥き出しで、こりゃ楽でいいやと思った。
タエが隣にいたら、女寄って来ないかもな。
色々とめんどくせえし。
後腐れない関係ってのを理解してない奴が一番めんどくせえ。
タエは好奇の視線に耐えられないのか、ずっと俯いている。
その顔、最高に歪ませたいわ。
今ここでキスをしたら、一気に顔が紅くなるんだろう?
頬がぽおっと桜色に染まって、潤んだ瞳。
それが俺をどうしようもなく扇情的にさせるんだ。
キスをしてやろうか。
そう考えた時だった。
「あ、彬」