「私は貴方のモノ」【完結】
「あの」
「何」
性懲りもなくまた声をかけて来るタエ。
なんだよ、決まったのかよ。
めんどくさそうな顔を見せると、メニューを手にしながらタエは切り出した。
「ご飯、アキラ…も食べませんか」
「何で」
「一人で食べるのも、なんか」
「別に俺は気にしない」
別に腹減ってないし。
だから、タエにだけ食わせたら俺の目的は達成。
いいから早く選んでくれるかな。
そう思って、タエを見るけどタエはまだ食い下がらない。
「…一人だと、食べる気おこらないから。
一緒に何か食べてくれませんか」
「………」
俺が食べないと一緒に食べないわけ?
何で?別に勝手に食ってたらいいじゃん。
だが、それでないとタエが食べられないなら仕方ない。
置かれたメニューに手を伸ばすと、俺はそれを開いた。
少しだけ嬉しそうな顔をするタエ。
つか。
「敬語、使うなって言ったろ」
「…ごめんなさい」
その嬉しそうな顔は、俺の言葉によって曇ってしまった。
別に怒ってるわけじゃないけど。