「私は貴方のモノ」【完結】

「ねえ、彬さん」

「何」

「また連絡していい?」

「……別に好きにすれば」

「わかった、そうさせてもらう」

「んじゃ」



陽子と別れた俺は代行に車を運転させると、自宅へと向かった。
ふと腕時計を確認する。


……家を出てから結構時間経ってるな。


タエは寝てるだろうか。
寝てるよな、そりゃ。


寧ろ、寝てなかったら寝ろって怒るわ。


きっとタエの事だ。
飯も何も食ってないのだろう。

はあ、仕方ねえ。


運転手にコンビニに寄る様に伝えて、そこで大量の食べ物を買った。
食いきれないだろうけど、どれが好きか俺にはわからない。


だから、手当たり次第にカゴに入れては買って行った。

その時に、ふっと目に入ったのは。

オレンジシャーベット。


……そういえば、ファミレスで食ってたな。
これなら食うだろ。


俺はオレンジシャーベットを一つ手に取ると、カゴの中に入れた。
< 94 / 219 >

この作品をシェア

pagetop