「私は貴方のモノ」【完結】
『いっつもそうだよー。彬はー。陽子だって俺が狙ってたのに!
彬には勝てないじゃんーー』
「はあ?だから知らねえって」
『今日もずっと陽子と喋ってるし…』
「……あのさ、お前今日持ち帰りするんだろ?」
『そうだよ!羨ましいだろ!』
「いや、全然」
『羨ましがれよーーー』
「あはは。うるさい。早くその子のとこ行けよ」
『あ!そうだった!彬に電話してる場合じゃなかった!
行ってくるわ!』
「はいはい」
『またなー』
タケルはいつもこうだ。
女の事になると見境ない。
可愛い子は皆好きっていう、女好き。
俺以上に、こいつのがいつか刺されると思う。
修羅場も結構目の当たりにしてるし。
俺としてはうざったいから、当事者同士で勝手にしてくれなんだけども。
その後、携帯がまた鳴った。
どうやらそれはメールみたいだ。
相手は陽子。
【彬さん、今日は楽しかった!
明日、時間あるなら食事でもどうですか?
起きたら連絡します。】
返事もせずにソファに体を預けて、天井を仰ぎ見る。