「私は貴方のモノ」【完結】
はっ。
俺はタエに何を求めているんだ。
タエは俺のモノに変わりはない。
それが体だけだろうと、関係ない。
タエは俺以外に抱かれる事はないし。
そんな事、この状況下で出来るなら教えて貰いたいぐらいだ。
……風呂入って、タエ抱いて、寝よう。
考えがおかしくなっている。
タエは俺のモノ。
それだけわかってたら充分だろ。
風呂から上がった俺は、髪の毛を乾かす事もせずにタエの元へと向かう。
ベッドの上にはまだ寝息を立てているタエの姿があった。
まだ寝てるのか。
悪いけど、起こすから。
ベッドに体を沈ませると、タエの髪の毛を撫でる。
「……タエ」
顔を近付けて、ちゅっと一度キスをすると舌を捻じ込んだ。