結婚記念日
鼻の奥がツンとして、目元がジンと熱くなる。「泣いちゃダメ!!」瞼に力を入れると、私も、陽平の後を追う。
私が、泣きながら話し始めると「お手上げ」とでも言わんばかりに、陽平は、その後の会話をやめてしまう。
確かに『涙は女の武器』とも言うけど、誓って、それで陽平を攻撃するつもりはない。
恥ずかしいけど、悔しいけど、私は涙脆い。怒り、悲しみ、喜び、感動・・・私の中の強い思いが、すぐに涙となって溢れてしまう。
「話、終わってないんだけど!」
洗面所に向かっているであろう陽平の背中に、夜中だという事も忘れて、思わず、大きな声が出る。
陽平は立ち止まり、振り向き様に、彼に近付いた私の肩を、廊下の壁の方に押す。
狭い廊下だ。突然の事に、何の抵抗もできないまま、私は、廊下の壁を背にして立つ。
私の顔の左右に、陽平が両手を付く。気が付けば、身長185㎝の彼の腕の中に、152㎝の私は、スッポリ閉じ込められてしまった。
私が、泣きながら話し始めると「お手上げ」とでも言わんばかりに、陽平は、その後の会話をやめてしまう。
確かに『涙は女の武器』とも言うけど、誓って、それで陽平を攻撃するつもりはない。
恥ずかしいけど、悔しいけど、私は涙脆い。怒り、悲しみ、喜び、感動・・・私の中の強い思いが、すぐに涙となって溢れてしまう。
「話、終わってないんだけど!」
洗面所に向かっているであろう陽平の背中に、夜中だという事も忘れて、思わず、大きな声が出る。
陽平は立ち止まり、振り向き様に、彼に近付いた私の肩を、廊下の壁の方に押す。
狭い廊下だ。突然の事に、何の抵抗もできないまま、私は、廊下の壁を背にして立つ。
私の顔の左右に、陽平が両手を付く。気が付けば、身長185㎝の彼の腕の中に、152㎝の私は、スッポリ閉じ込められてしまった。