悲劇の姫〜海賊になった少女〜

「人並み。」


「ふうん。今日からお前はこの部屋で生活しろ。」


「はい?」


「もう一度だけいうぞ?この部屋で生活しろ。兄はトリスタンと言ったな?
あいつには、俺から言っておこう。」


「わかった…」


船長室なんて、女だってことがバレる可能性が高くなるだけなのに…

調理室の中で、みんなのご飯を作りながら
船長からいわれたことが頭の中をぐるぐるまわっていた。

「……はあ」
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