喫茶の謎解き意地悪紳士


その光景をみて、微笑んだ瑠花がリビングを出ようとすると、今度は詩音がそれを引き止めた。


「……ありがとうございました。私達のために……こんなこと……」

「……お礼なら旦那様に言って。私は……何もしてませんから」

瑠花が出ていくと、友美が「詩音」と話しかけてきた。

「詩音にね、見せたいものがあるの。アトリエまで来てくれない?」

「う、うん……」

涙をぬぐい、友美の後に付いていく。

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