俺様上司は、極上の男!?
会議の前にメールは保存したはずだった。
課長に見てもらってから送ろうと思ったから。

しかし、私は何かのはずみでメールを送ってしまったみたいだ。

しかも最悪なことに、ムドラへの返信メールの宛先に、なぜか静原さんの名前が入っている。

なんてことだろう。

ムドラ側からの『古くさいデザイン』だとか『新しさがない』的なメールの内容が、静原さんにも届いているということだ。

絶対に伏せなければならない相手に……。

なんで?
どうして?

いや、メールを送ったか記憶も定かじゃないくらいだ。
間違いなく私ひとりのミスだろう。やっぱり、昼休みの動揺は影響していたのだ。
会議ではなく、対外的な問題を起こしてしまうほどに。

こんなくだらないミスをしてしまうなんて……。
自分が信じられない。
でも、実際に大変な事態はもう起こっている。

静原さんに電話をする前に、私はノロノロとデスクを離れた。

自分の大きすぎるミスを、自ら櫟課長に報告するためだ。









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