俺様上司は、極上の男!?
*****
「誠に申し訳ありませんでした!」
私は頭を深々と下げた。横で櫟課長も同じことをしている。
「謝られてもねぇ、どうしようもないじゃないですかぁ」
そう言ったのは、今回のデザイナー・静原邦夫氏だ。
私と櫟課長は、今回の私のミスの謝罪に彼のアトリエを訪れていた。アトリエはマンションの一室で、彼がスポーツメーカーに在籍していた時代のデザイン画がべたべたと壁に貼られてある。
「あんなメール見せられちゃね、ボクに出来ることなんてないでしょ」
静原さんは40代前半の男性で独身。一度打ち合わせで顔合わせした際も思ったけれど、ねちっこい喋り方をする人だ。
今は、相当怒っているから余計だろう。
「本当に私のミスでして……静原さんのお気持ちを考えたら絶対にしてはいけないことでした。申し訳ありません」
私はあらためて頭を下げる。