俺様上司は、極上の男!?
「いやいや、ボクはいいんですよ」
全然「いい」とは思っていない口調だ。
私にできることは頭を下げることのみ。そして、もう一度気持ちを立て直していただき、新たなデザインを描いてもらえるよう説得するのみ。
「ムドラ側はああいった言い方をしていましたが、私どもは静原さんのデザインこそ日本人向けで、クリエイティブなデザインだと思っております。社内でも、これで間違いないという話になっていたので、ムドラ本部からの返答は納得しかねるというのも本音です」
静原さんはぶすっとした顔で、私ではなく自分のアトリエの壁を眺めている。
櫟課長は口を出さない。それは当然のことだ。メイン担当は私だから。
私の失敗で、彼まで頭を下げるハメになってしまったことが申し訳ない。
「ただですね、もしかするとムドラとしては日本ではなく、もっとアジアを視野に入れたデザインをという要望があるのかもしれません。シンガポールや韓国、日本以外の諸国はビビッドなカラーを好み、肌の露出もやや多いですよね。そのあたりを……」
「太刀川さんさ、ボクのことうまーく言いくるめようとしてるでしょ」
静原さんがそっぽを向いたまま言った。
全然「いい」とは思っていない口調だ。
私にできることは頭を下げることのみ。そして、もう一度気持ちを立て直していただき、新たなデザインを描いてもらえるよう説得するのみ。
「ムドラ側はああいった言い方をしていましたが、私どもは静原さんのデザインこそ日本人向けで、クリエイティブなデザインだと思っております。社内でも、これで間違いないという話になっていたので、ムドラ本部からの返答は納得しかねるというのも本音です」
静原さんはぶすっとした顔で、私ではなく自分のアトリエの壁を眺めている。
櫟課長は口を出さない。それは当然のことだ。メイン担当は私だから。
私の失敗で、彼まで頭を下げるハメになってしまったことが申し訳ない。
「ただですね、もしかするとムドラとしては日本ではなく、もっとアジアを視野に入れたデザインをという要望があるのかもしれません。シンガポールや韓国、日本以外の諸国はビビッドなカラーを好み、肌の露出もやや多いですよね。そのあたりを……」
「太刀川さんさ、ボクのことうまーく言いくるめようとしてるでしょ」
静原さんがそっぽを向いたまま言った。