俺様上司は、極上の男!?
でも、そんなこと口が裂けたって言えない!いや、言わない!


「色々ご迷惑をかけて、なんとお詫びしたものかと考えていただけです」


私はごまかしのため、ツンとした口調で答える。


「そうか、そうか。ま、おかゆでも食べろ。インスタントを温めただけだが」


インスタントの梅がゆは、何も食べていないお腹に染み渡る。

はぁ、美味しい。
ごはんを美味しいって感じたの、久しぶり。
ここ数日、本当に余裕がなかったんだなぁ。

でも、いつまでもこうしてはいられない。


「課長、ありがとうございました。これをいただいたら、おいとまします」


「病み上がりが偉そうに言うな。もう一晩、寝ていけ。明日は日曜だしな」


課長は向かいの床に座り、新聞をめくっている。


「いえ、でも熱も下がったし……」


「いいから、ゆっくり休んでいけ。またぶり返すぞ。食ったら薬飲んで、シャワー浴びて寝ろ」


過保護なお母さんみたいだ。
迷惑かけている身として、これ以上は心苦しいんだけどな。
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