俺様上司は、極上の男!?
それから、その手で課長の雑誌を持つ右手に触れた。


「はい……甘えに……」


課長がようやく雑誌から顔をあげた。
驚いた表情をしている。

私は構わず、彼の指先に自らの指を這わせた。


「ミスに体調不良に……たくさんご迷惑をおかけして……その……私にはこんなことしかできないんですけど……」


「身をもってお詫びしようってことか?」


課長の声が途端に冷えたものになった。

私はびくびくと頷く。

だって、課長が私を引き留めるってことは、そういう意味を含んでのことじゃない?
ギブアンドテイクでしょ?元気になったならお返しが必要でしょ?

彼の普段の誘いを断りまくっている私だけど、ここまでお世話になって逃げるなんてできない。
そのままの意味だけど、恩義には一肌脱がなきゃ女がすたる。
< 143 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop