俺様上司は、極上の男!?
「元の男か何か知らないが」


下の階から登ってくる足音と声。
この聞き馴染みのあるセクシーな低い声は……。


「人の女を易々と口説いてんじゃねえよ」


普段は使わないような口調で、階下から姿を見せたのは櫟課長だ。
遠視用のマットな銀フレームの眼鏡。その奥の薄い色味の瞳が静かに燃えている。

裕太が、あからさまに挙動不審になった。
私と櫟課長を見比べて、困惑して言葉を失っている。


「以前はどうだか知らないが、今つぐみと付き合ってるのは俺だ。おまえの出る幕はない。消えろ」


憎しみすら感じられる課長の言葉。
違和感は覚えたものの、今は裕太撃退が先決だ。
私は悪ノリに全力で付き合うことにし、課長の横にささっと寄り添った。


「悪いけど、そういうことだから。もう付きまとうのはやめてね」
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