俺様上司は、極上の男!?
「朋子!開けなさい!」


私は中に向かって怒鳴った。
恥も外聞もない。近所の部屋の住人が出てきたって構わない。


「朋子!私、つぐみ!酒飲んで引きこもってんじゃないわよ!」


「……何しに来たのよぉ」


分厚いドアの向こうから、くぐもった朋子の声が聞こえる。


「あんたが刃物持って閉じこもってるって聞いたから来たんだよ!早くドア開けて」


「二人でグルになって私をバカにしにきたんだ……」


「はぁ!?」


私は裕太と顔を見合わせる。裕太もわけがわからないといった表情だ。


「最初から私をいじめるための計画だったんでしょ?裕太くんが私になびいたふりをして、最後はつぐみちゃんとこに戻る。そういうことでしょ?」


「バッカじゃないの?誰があんたをいじめるために、そんな手の込んだことするか!!」


朋子の激しい被害妄想を一蹴する。
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