俺様上司は、極上の男!?






その晩、私はひとり居酒屋で焼酎を飲んでいた。

行きつけの居酒屋。
今日はメグ子さんと小花の誘いは断った。

ひとりで考えたかった。

今日のお供は、しそ焼酎だ。
すでにボトルは底に僅かに残る程度。

いつも通り見兼ねた大将が、私の前におしんことおにぎり、ついでに豚汁を置く。


「ほら、太刀川さん、また食べてない。身体に悪いよ」


「大将、ありがとうございます。いただきます。あ、焼酎もう1本」


「ペース早いねぇ。俺が知ってる人の中で一番お酒が強いの太刀川さんだよ」


褒められているんだろうか。
ま、いいか。お酒が好きなのは事実だ。

ふと、思う。
こんな女じゃ櫟課長の心は動かせないんじゃなかろうか。

昼間、課長に豪語した手前、ノープランじゃまずい。
課長が恋せずにはいられない女子ってどんな女の子だろう。

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