俺様上司は、極上の男!?
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「それじゃあ、この内容で進めさせていただきます」
私は取引先の担当者に向かって頭を下げた。
あちらも頭を下げる。
横溝さんという50代半ばの彼は、この会社の代表だ。
サニーウィングという小さなアパレル会社。
実績はほとんどないできたばかりの会社。
製造工場も小さく、大量生産にはとても向かない。
おまけに恵比寿にある私の職場からも遠い。
常磐線の我孫子駅からタクシーで40分以上かかる。
だけど、私はどうしてもこの会社と仕事がしたかった。
「本当に、太刀川さんには何とお礼を言っていいか」
横溝さんが感慨深げに言う。
私は両手を胸の前で振った。