俺様上司は、極上の男!?
え?なんで、横?
普通お向かいに座りますよね。
っていうか、こーいうところって障子閉める?

私は困惑げな表情を課長に向けた。
課長は薄く微笑む。

不穏な距離感に私がじりっと下がるのがわかったようだ。
櫟課長は手を畳につき、わずかに距離を詰めた。

冷たい美貌が、見る間に色を帯びる。


「密室に二人きりだな」


ちょ、ちょまーっ!
ちょっと待って!
いきなり豹変しないでください!


「密室じゃありません!」


慌てた私の返しは全く気が利いていない。
まさか、急に迫られるとは思わなかったのだ。


「太刀川には冷たくされてばっかりだけど、今日は運がいい」


課長はさらに距離を詰め、座敷の狭い壁に私を追い詰め、見下ろしている。
捕食される前のネズミの気分……いやいや、駄目駄目。
食べられてたまるか!
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