この空の下でめぐり会う奇跡
「泣くなって・・・」
「お願いがあるの」
まどかは
---少しでいいから
抱きしめて---
って。。。
まどかの要望の通りに
抱きしめた。
いや…まどかの要望じゃない
オレが抱きしめたいと思ったから。
そして 身体を重ねた。
・・・・・・。
我に返ると自己嫌悪に陥る。
オレも何がしたいんだ?
まどかの気持ちを利用してるだけじゃん。
「またそんな顔する!」
まどかはオレの顔を指さした。
「えっ?」
「あたしは別に気にしてないって
言ったでしょ!
一樹くんが誰を好きでも
あたしと居るときはあたしを
必要としてくれてるから
それだけでも幸せ」
「・・・」
その言葉にまた無言で抱きしめる。