この空の下でめぐり会う奇跡


「泣くなって・・・」


「お願いがあるの」


まどかは


---少しでいいから
抱きしめて---


って。。。


まどかの要望の通りに
抱きしめた。


いや…まどかの要望じゃない
オレが抱きしめたいと思ったから。


そして 身体を重ねた。


・・・・・・。


我に返ると自己嫌悪に陥る。


オレも何がしたいんだ?
まどかの気持ちを利用してるだけじゃん。


「またそんな顔する!」


まどかはオレの顔を指さした。


「えっ?」


「あたしは別に気にしてないって
言ったでしょ!
一樹くんが誰を好きでも
あたしと居るときはあたしを
必要としてくれてるから
それだけでも幸せ」


「・・・」

その言葉にまた無言で抱きしめる。







< 19 / 204 >

この作品をシェア

pagetop