男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「で、ですが・・・」

「俺がいいといっているのだ。刃向う気か?」

「い、いえ・・・」



有無を言わさぬ言い様に、門番は口ごもる。
もう、そんな冷たい言い方しなくてもいいのに。
この人たちだって、レオさまの事を心配して・・・。



でも、そう言えば、どうしてこの人たちこんなにもレオさまの事を心配してるんだろう。
ほとんどの騎士たちは王さまについているんじゃ・・・?



その騎士たちが、レオさまの心配を?




「行くぞ」



そんな疑問も、レオさまにかき消される。
私は慌ててレオさまの後を追う。




城の中にはいると、そこに待ち受けていたのはグレンだ。



「レオさま!いったいどういう事ですか」

「また口うるさいのが来た」

「いくら一人で出歩かないで下さいと申したら聞いてくださるのですか!」



グレンは、眉間にしわを寄せ怒っている。
仮にも王子さま相手に本気だ。

それほど心配してるってことなんだろうけど。





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