魔導師の守護神
今日お祭りがあるという町は、南2地区である。
南2地区へ向かう人々はたくさん居た。
まだお祭りの舞台である町から離れている道でも、たくさんの魔力を持たない者や魔導師達で賑わっている。
今日のお祭りは南2地区全体でたくさんの屋台を出し、夜には花火が打ち上がるというお祭りらしい。
「レオン…」
たくさんの人混みに、私は怯えた。
レオンの服を握る手に、力が込もる。
「大丈夫だ。俺がいる」
見上げる私に、レオンは優しく言葉を掛けてくれた。
レイちゃんはお祭りが楽しみで仕方のない様子で、私とレオンの前をスキップしながら歩いている。