バレンタインは俺の生き甲斐やっ!
「はー、やっと終わった………」






さすがに朝一からラストまで働くと、立ち仕事だから足腰がしんどい。




あたしはよろよろしながら店長に「お疲れさんです」と告げ、店の外に出た。






バレンタインの街は、クリスマスとまではいかないけど、独特の華やかさが溢れている。




赤やピンクで彩られたポスター、残りわずかのチョコレートを売る声。





あたしは店を出たところで、しばらくぼうっと街の景色を眺めていた。





そのとき。






「みっさきー!!」






能天気な声とともに、あたしの視界が塞がれた。






「わっ、な、なんやねん!」





「えへへー、おつかれさん♪」






目を塞ぐ手を慌てて外したあたしの前に、





…………たっちゃんのあっけらかんとした笑顔があった。






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