バレンタインは俺の生き甲斐やっ!
「え……ないけど」






あたしが目を丸くして答えると、たっちゃんが






「うっそーん!」






と悲しそうに叫び、両頬に手を当てた。





きっとたっちゃんの心の中では、口癖の






『愛が足りひん~飢え死にしてまう~』






という叫びが巻き起こっていることだろう。




そう考えて、あたしは花束をたっちゃんに預け、






「まっ、待って、ちょお待っとって!」






と走り出した。






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