バレンタインは俺の生き甲斐やっ!







「………ごめん。


こんなんしか残ってへんかったわ……」






あたしは小さく謝りつつ、コンビニで売っていた唯一のチョコレート、チロルチョコをたっちゃんに手渡した。






「ぷ……っ、箱買いかいな!」





「そらなぁ、いちおうバレンタインやねんから、チロルチョコ3粒、みたいなわけにもいかんやろ」





「ははっ、ミサキ、かっこええ!!」






楽しそうに笑うたっちゃんの手にあるチロルチョコの箱と、自分が手にしている花束を見比べると、やっぱり申し訳なさがこみあげてくる。




それが顔に出てしまっていたらしく、たっちゃんがくすりと笑った。






「………そんなん気にせんでええねん。

おおきにな、ミサキ。


ミサキからもろたもんなら、チロルチョコ3粒でも麦チョコ3粒でも嬉しいっちゅうねん」





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