バレンタインは俺の生き甲斐やっ!
ーーー麦チョコ3粒はあんまりやろ。




たっちゃんのあほな言葉に、あたしの心がとろとろと溶けだしていく。






「………また今度、あ、ホワイトデーやな、埋め合わせするわ」





「そ? 楽しみにさしてもらいますわ」






たっちゃんがおどけたように言った。






「………なぁ、ミサキ」





「うん」





「ちゅうしてええ?」





「うん………はっ!?」






あたしは目を見開いてたっちゃんを見た。





いつものおふざけかと思ったけど、たっちゃんは淡い微笑みを浮かべて、でも真剣な目をしていた。






「え……っ、えと、あの………」





「あ、まだ早かった?


ほんならええけど」






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