バレンタインは俺の生き甲斐やっ!
たっちゃんの言葉を聞いて、あたしはやっと納得した。





たっちゃんは、あたしの覚悟が決まるのを、待ってくれていたんだ。






「………あたしに愛想つかしたわけやないの?」





「は? なんで?」






たっちゃんが意表を突かれたように目を丸くした。






「だって……あたしがこんなんやらか、全然恋人らしいことできてへんし……」






もごもごと答えると、たっちゃんがふふっと笑みを洩らした。






「なに言うとんねん。

俺、ミサキと一緒にご飯たべとるだけでむっちゃ幸せやねんで?


ミサキが嫌がることはしとうないし」






ふんわりとした微笑みを浮かべるたっちゃんの顔を見て、あたしは、






「別に、嫌っちゅうわけでは…… 」






と呟いた。







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