山桜
天然理心流の道場で、正座し向き合う近藤と山南

それを見守る源三郎と土方、沖田

そして近藤周助が今まさに始まろうとしている立ち合いの開始のため、大きく息を吸った

立ち上がり、構える両名

『始め!』

近藤周助の声と共に、二人はまずは間合いを取るため、擦り足で横に身体を動かす

流石は四代目を継ぐ男…隙がない…

山南は先入観があった
天然理心流は実戦向き
攻撃的な剣術である可能性が高いと

攻撃からできる隙を狙う算段であったが、目の前の近藤はまるで山…

静の中にある大きな威圧感
この山を切り崩そうとするならば、飲み込まれてしまいそうな感覚を覚えた

ならば山を動かすしかない…

そして山南は剣先を少し横にずらした
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