山桜
山南、近藤、土方は別室に移り、酒を酌み交わししばし雑談に興じる
山南と近藤は向かい合わせに座り、土方は山南の左手、二人の間に席を設けていた
源三郎は近藤の傍らに、沖田は山南の傍らに着座している
『近藤さん、お見事でした…完敗です』
山南は微笑し会釈をした
『滅相もない…山南さんは私を試すため、大きく隙を作られた
私はその好意に甘えただけのこと
山南さんは本気ではなかった』
近藤は静かに語った
『山南さんは隙がなかった
どう攻めるか私は決めかねていたとこ ろ、山南さんは隙を作られた…
そのまま打ち合っていたらどうなったことか…』
山南は近藤の真意が解らなかった
普通であればそんなことを解っていても、門下生の前では恥ずかしくて言えない
次期四代目を継ぐ男なのだ
自分の弱さなど見せては門下生に示しがつかない
この男は正直すぎる
山南と近藤は向かい合わせに座り、土方は山南の左手、二人の間に席を設けていた
源三郎は近藤の傍らに、沖田は山南の傍らに着座している
『近藤さん、お見事でした…完敗です』
山南は微笑し会釈をした
『滅相もない…山南さんは私を試すため、大きく隙を作られた
私はその好意に甘えただけのこと
山南さんは本気ではなかった』
近藤は静かに語った
『山南さんは隙がなかった
どう攻めるか私は決めかねていたとこ ろ、山南さんは隙を作られた…
そのまま打ち合っていたらどうなったことか…』
山南は近藤の真意が解らなかった
普通であればそんなことを解っていても、門下生の前では恥ずかしくて言えない
次期四代目を継ぐ男なのだ
自分の弱さなど見せては門下生に示しがつかない
この男は正直すぎる