溺愛クルーズ~偽フィアンセは英国紳士!?~
不安は口に出そう。
泣きたい夜は、ちゃんと言葉にしよう。
でも、その何倍も、今私は幸せなんだと彼に言おう。
言葉だけでなく、抱き締め合ったりキスしたり。
こうやって目を見て、指を絡めたり、電話で声を聞くだけでも、いい。
お互いの気持ちが全て見えない分、意思表示をちゃんとしていこう。
私の寂しい気持ちも、嬉しい気持ちも全て、全て彼に知っていて欲しいし、私も知りたいから。
「俺と結婚してくれるだろう、ナホ」
「今度は何日間ですか?」
クスクスと、そんな冗談を言うと彼が一瞬唇を奪った。
そんな意地悪を言うなんて、と拗ねたような甘えたキスを。
「俺の『セレブリティ・ジェード・プリンセス』で式をあげれるまでずっと毎日、言い続けるからな」
その瞳は美しく燃えていた。真っ直ぐに偽りなく。
「死が二人を別つまで、俺はキミを離さない」
情熱的に、真っ直ぐに、彼は甘い言葉をくれる。
「もちろん、宜しくお願いします」
私はそれが嬉しくて、彼の首に抱きつくとゆっくりと瞳を閉じてキスをねだった。
頬に落ちた髪を追い払ってくれて、私と彼の唇がゆっくりと重なった。
Fin


