艶麗な夜華
夜、店に行く支度が済むと家を出る。


後片付けがない今日は、


恭也のお店に寄る必要はない。



「おはようございます……」


相変わらず返ってくる事のない挨拶に慣れる事はなく、


毎回ちゃんとへこむあたし。


今日もいくつもの指名が入り、


次々とテーブルを移動。



「最近、ジムに通って鍛えてるんだよ!」



アーチェリーが趣味の阪井さんは来る度に同じ話ばかり。



「そうなんですか~!」


ジムに通いだしたという話を聞くのはこれで4回目。


まるで初めて聞いたかのように笑顔で対応していると指名が入る。


「沙希さんお願いします」


「はい!」

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