艶麗な夜華
家に帰るとベッドに横たわる。


考えるのは恭也の事ばかり。


テレビのつかない静かな部屋では、


それを紛らわす手段がない。



時間は夕方4時。


夜の仕事一本にしてから、


あたしの1日は夕方のこの時間からスタートする。


もうすぐシャワーを浴びる時間。


それでも、どうしてもベッドから起き上がろうとしない体。


ふと、百合花さんの顔が頭に浮かぶ。



あっ……マスターに百合花さんの事を聞くの……忘れてた。



恭也の事を間違いなく好きな百合花さん。


彼女が歩けないと嘘を吐いてまで恭也を繋ぎとめるのは、


多分、結衣さんの事を知っているから。


そしてそれが叶わない恋だという事も。



時計はもうすぐ5時を回るところ。

あたしは初めて店をズル休みした。

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