艶麗な夜華
運転席の方に身を寄せ、


翔の顔を覗き込む。



そんなあたしに、


翔は信じられないくらい明るいテンションで、


とんでもない事を口にした。



「あのね、落ち着いて聞いて欲しいんだけど、


俺と別れてくれない?」



翔はいつだってそうだ。


いい事も悪い事も、


こうして軽い感じに話すんだ。



普通は冗談だと思うかもしれないそんな言葉。



でも、2年も一緒に居たあたしにはわかる。



それが冗談なんかじゃないって事。
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