艶麗な夜華
店が終わり、着替えを済ませ外に出ると突然声を掛けられ、

振り返るとそこにはヤスの姿。


「あれ?お店は?」


ヤスは不機嫌そうな顔をするとため息交じりに話す。


「暇だから今日はもう帰っていいって」


「そう……。

そういえばキンは?

いつも一緒に帰ってるよね?」


「キンは珍しく何処かに飲みに行ったよ。

なぁ沙希、これから予定はあるか?」


「ないけど?」


「そうか。それなら家まで送って行ってやるよ」


「いいの?」


「あぁ」



きっとなにかを話したがっているヤス。


駐車場へ着くと、ヤスは車に乗り込みエンジンを掛ける。



そして両手でハンドルを持つと、

そのまま手の上に顔を伏せた。
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