艶麗な夜華
すっかり忘れていた店の10周年記念パーティー。


それともう一つ。



「っていうか結局なんの役にも立たなかったね、翔!」



あたしの髪の毛をセットする翔はキョトン顔。



「えっ?」



「もういいけどさぁ。翼が恭也のお店で働く事になった訳だし」




店に行くと、相変わらずキラキラ光るアクセサリーをつけ、


話しに花を咲かせる女の子達。



「っていうか、恭也君のお店っていつオープンなの?」



いつの間にか噂が広がり、


ここ数日間は恭也の店の話で盛り上がるスタッフルーム。



「今月中だって!昨日店が終わってから恭也君のところに行ってきたんだぁ」



「えぇ~あたしの事も誘ってくれたらよかったのに~。


かっこいいよね、恭也君!


もしも付き合ってって言われたら、


今の彼氏と速攻で別れる!」



「それはあたしも同感!」



勝手な事を言うアイさんとモモカさんを、


つい冷めた目で見ていたあたし。



するとアイさんと目が合ってしまう。



「なんか沙希ちゃんって、


どうしようもない駄目男から好かれそうなタイプだよね!」



うっ…


速攻で翔の顔が頭に浮かぶ。



「そ、そんな事ないですよ……」



小さな声で話すあたしをアイさんは嫌味っぽい笑顔で見た。



なによ!

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