艶麗な夜華
それから女の子達の会話は、


恭也の店の事から恭也本人の話に切り替わり、


なんだかあたしは聞いているのが嫌だった。



「っていうか恭也君って彼女居るのかなぁ?」



「居るでしょ絶対!」



いないよ!



「なんかさぁ、私生活が想像できないよね!


そこがまたいいんだけどね!」



恭也の事は知っているし、


毎日顔だって合わせている。


家にだって行ったし、


それに……みんなが知らない恭也をあたしは知っている。



「そうだね、わからないところがまたいいんだよねぇ~」



だけど、此処でそれを言ったところでどうにもならない。



恭也の事で盛り上がられるのが嫌で、


なんだか気持ちが憂鬱になった。





───日曜日。



「ちょっと翔、今日はとびっきり華やかにしてね!


パーティーなんだからねパーティー!」



夕方、翔に髪の毛をセットしてもらうあたしは、


憂鬱感を払拭する為にせめて髪型だけでもと気合いを入れる。



「任せてよ!」



この分野に関してだけは頼りになる翔。



< 651 / 700 >

この作品をシェア

pagetop