艶麗な夜華
「凄いねカズ君のレクサス!」



なに……この人……



ミクさんは迎えに来てくれたカズ君をよそに、


モモカさんの隣に来る。



いいから早く車に乗れよ!



「なんか衝動買いしちゃったんだって!


っていうか沙希ちゃん?」



急にミクさんがあたしに声をかけてくる。



「はい……」



「まだタクシー来ないの?


迎えに来てくれる人居ないのがわかってたなら、


前もってタクシー予約しておけば良かったのに~」



「は、はい……」



なんだか完全にみじめなあたし。



そしてまた、高級車が駐車場に入ってくる。



「あっ、迎えに来た!」


今度はアイさん。


そして女の子達はまた車に注目。


これまた高そうな車が駐車場に停まるけど、


中々車に乗ろうとしないアイさん。



なんだかこのシステムが薄々わかってきたあたし。


たぶん、自分を迎えに来る人の高級車を自慢したいのと、


人の彼が乗って来る車が気になるってやつ。



あたしはみんなから少し離れるとタクシーを待つ。


まだ5分も経っていないのに、


長く長く感じる時間。


意味もなくスマートフォンを取り出すと、


買うつもりもないドレスを検索。


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