艶麗な夜華
どこまでも能天気な翔に、


気持ちが疲れ果てたあたし。



「ねぇ沙希、女の子なんだからさぁ、


もう少し言葉づかい…」



「うるさい!」



「ご、ごめん……


それよりビルのオーナーに話してくれた?」



「はぁ……。来月まで待ってくれるって。


でも、来月払えなきゃ店は終わりだから」



「さすが沙希ちゃん!


ありがとう!」



笑顔の翔に、


もう怒りも込み上げない。



「翔…」



「ん?」



「来月、あんたが60万払えなかったら、


あたしが1ヶ月以内に60万払う事になってるの。



それが、来月まで賃料待ってもらう条件」




「えっ?1ヶ月で?」



「うん」



「どうやって稼ぐの?」



「体売って」



此処まで言えば、


翔がもっと真剣になってくれると思ったけど、


翔は翔でしかなく……



「か、体売るって……


沙希ちゃんって、初めて会った人とそういう事できるタイプだったの?


つーか、べとべとのおじさんとか平気?


ほら、中にはアブノーマルなヤツとかもさぁ…」
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