艶麗な夜華
「沙希…広瀬沙希です」



彼はあたしの前にしゃがむと、


そっと顔に触れる。



「あんなクズみたいな男の為に、


こんな汚い床に頭を付けて……


バカな女だ」



彼は妖艶な笑みを浮かべ、


あたしの顔からするりと手を離す。



「待って……くれるんですか?」



「同じ事2回も言わせるな、駄目だ」



「そんな……」



とうとう流れ出した涙。



下を向き、足を崩すと彼が笑いながら話す。



「ハハハッ残念だったな。


此処までしても、


2ヶ月に延ばしてもらえないんだからな。


言っておくけど、


いくら頭を下げようと土下座をしようと、


そんなもんは、誰にでもできる事なんだよ。


別に痛い事でもないからな」

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