監禁ダイアリー

だけど実際に同僚さんたちは、優しかった。


気軽に話しかけてくれた人、一矢さんがいた。


見た目チャラい。だからあたしみたいな人に、気兼ねなく話せるのかな。



出来る限り、あたしは明るく振る舞っていた。


だけど何度もされる一矢さんのド直球な質問に、あたしは戸惑いを隠して答えることができなかった。



達さんが無理に気を遣っているあたしを見ていられないらしく、最後の料理を作ろうとした時だった。



達さんの事を織り混ぜながら、あたしにキスをしてきた。


その現場を達さんが見て、怒って、同僚さんを皆帰して。



そしてあたしはこの前みたいに、身を重ねられた。


優しさなんてない達さんの目が怖かった。



道具として扱われないあたしに、この世にとどまる意味がわからなくなった。



ここから消えたい。



誰か...あたしを楽にして。


誰もあたしを傷つけないで。


あたしは...傷つくためにこの世に生まれてきたのかな。



だったらもういいでしょ?



十分傷ついた。



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