ひねくれ作家様の偏愛
飯田の感覚はもしかすると正しい。
確かに海東くんはいけ好かないヤツだ。偉そうだし、他人はバカにしてる。
客観的には嫌われやすいタイプだろう。
私のことも同期の飯田から見れば、不当な扱いに見えたのかもしれない。
でも、ひとつだけ違うことがある。
「飯田、海東先生は終わってない。ひねくれてて困った人だけど、オワコンじゃない」
「何言ってんの、桜庭」
飯田は鼻で笑う。
「あのガキの書いたものなんか、世間はとっくに飽きてる。終わったコンテンツだよ、海東智は」
「違う。彼の才能はそんなことじゃ死なない」
私は紙袋と鞄を持つと立ち上がった。
「悪いけど、急ぎの用事がないなら、行くわ」
飯田が肩をすくめる。
私はチェアを引き、足早にオフィスを出た。
確かに海東くんはいけ好かないヤツだ。偉そうだし、他人はバカにしてる。
客観的には嫌われやすいタイプだろう。
私のことも同期の飯田から見れば、不当な扱いに見えたのかもしれない。
でも、ひとつだけ違うことがある。
「飯田、海東先生は終わってない。ひねくれてて困った人だけど、オワコンじゃない」
「何言ってんの、桜庭」
飯田は鼻で笑う。
「あのガキの書いたものなんか、世間はとっくに飽きてる。終わったコンテンツだよ、海東智は」
「違う。彼の才能はそんなことじゃ死なない」
私は紙袋と鞄を持つと立ち上がった。
「悪いけど、急ぎの用事がないなら、行くわ」
飯田が肩をすくめる。
私はチェアを引き、足早にオフィスを出た。