ひねくれ作家様の偏愛
書類を手に電車に乗る。
九段下までは30分ほど。
新橋で銀座線に乗換え、赤坂見附で半蔵門線。皇居をぐるりと回るコースだ。
いくらスポーツクラブに通っているからって、この距離をこれ見よがしにランニングして皇居ランナーをきどるのはやめよう。
この先もずっと、インドア派で落ち着いた人間でいたいものだ。
作家・海東智のキャラクターとして。
小寒い風が吹きすさぶ中、九段下駅からライナーワーク株式会社の本社ビルに向かう。
受付に顔を出すと、見慣れた受付の女子社員が来客証を貸してくれた。
俺もいつもの通りに千弥さんのオフィスを目指す。
ここで連載を持つようになって半年、以前より編集部への敷居は下がったように思う。
「おやおや、海東先生じゃないか」
フロアにたどり着く直前の廊下で『ともし火』の木原編集長と会った。
休憩だろうか、手にはタバコとライター。
「桜庭と打ち合わせ?」
「そんなところです」
九段下までは30分ほど。
新橋で銀座線に乗換え、赤坂見附で半蔵門線。皇居をぐるりと回るコースだ。
いくらスポーツクラブに通っているからって、この距離をこれ見よがしにランニングして皇居ランナーをきどるのはやめよう。
この先もずっと、インドア派で落ち着いた人間でいたいものだ。
作家・海東智のキャラクターとして。
小寒い風が吹きすさぶ中、九段下駅からライナーワーク株式会社の本社ビルに向かう。
受付に顔を出すと、見慣れた受付の女子社員が来客証を貸してくれた。
俺もいつもの通りに千弥さんのオフィスを目指す。
ここで連載を持つようになって半年、以前より編集部への敷居は下がったように思う。
「おやおや、海東先生じゃないか」
フロアにたどり着く直前の廊下で『ともし火』の木原編集長と会った。
休憩だろうか、手にはタバコとライター。
「桜庭と打ち合わせ?」
「そんなところです」