ひねくれ作家様の偏愛
「海東くんは沈みませんよ」


木原編集長も鈴村編集長も「おっ」という顔をする。
私は静かに啖呵を切る。


「次の会議には、海東くんの原稿を回せると思います。作家として代表作となるようなものを……。楽しみにしていてください」


二人のニヤニヤ笑いに背を向け、私はズカズカと大股でデスクに戻った。
どうせ、お手並拝見とでも思ってるんでしょうよ。

ともかく!これで後には引けないぞ!
心中、自分自身に檄を飛ばす。

私だけの空回りで終わらないといいんだけど……。






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