ひねくれ作家様の偏愛
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翌日の12時ぴったり。
受付から来客を告げられ、応対用の3階ロビーに下りる私。
海東くんはランチタイムに狙い済ませてやってきた。
こっちは会議の最中の貴重な昼休憩。
海東くんはカウンターにもたれ、受付係の女子社員と喋っている。
スキニージーンズにジャケット、帽子に伊達眼鏡という、相変わらず芸能人のオフきどりのスタイル。
ま、似合うけど。
悪くは無いけど。
「へぇ、あのへんで遊ぶんだ。俺も結構行くよ」
「そうなんですかぁ~」
受付の事情を知らない女の子も、キャッキャウフフと楽しそうに海東くんからしかけられるトークに花を咲かせている。
彼女からしたら、突如現れたイケメン作家(と思われる男)に親しげに話しかけられ嬉しくないわけはないよね。