ひねくれ作家様の偏愛
靖国神社と武道館がご近所の我が社。
官公庁街に似たこのあたりは、ビルとお堀ばかりが目立つ。そしてズボラな私はあまりランチのお店レパートリーがない。だいたい、いつもコンビニだもん。
随分前に上司の鈴村さんと行ったインドカレーの店へ行くことにした。
地階にある店舗に入ると、最後の一席が空いていた。
良かった。
食べる場所が見つからず、彼と二人さまようのは嫌だったから。
「こういうお店が好きなんですか?」
香辛料とは別にお香をふんだんに焚き染めた店内に、海東くんが顔をしかめた。
あれ、こういうところ嫌いかな。
「好きっていうか……、嫌いではないってくらいで。あ、味は美味しいよ。それは保障する」
「桜庭さんってエスニックとかも好き?」
「エスニック……、食べられるけど。パクチーとか平気な方だし」
官公庁街に似たこのあたりは、ビルとお堀ばかりが目立つ。そしてズボラな私はあまりランチのお店レパートリーがない。だいたい、いつもコンビニだもん。
随分前に上司の鈴村さんと行ったインドカレーの店へ行くことにした。
地階にある店舗に入ると、最後の一席が空いていた。
良かった。
食べる場所が見つからず、彼と二人さまようのは嫌だったから。
「こういうお店が好きなんですか?」
香辛料とは別にお香をふんだんに焚き染めた店内に、海東くんが顔をしかめた。
あれ、こういうところ嫌いかな。
「好きっていうか……、嫌いではないってくらいで。あ、味は美味しいよ。それは保障する」
「桜庭さんってエスニックとかも好き?」
「エスニック……、食べられるけど。パクチーとか平気な方だし」