ひねくれ作家様の偏愛
「海東くん!」
「書き直します」
海東くんはたった今取り返した原稿を丸め、ゴミ箱に突っ込んだ。
ずかずかと仕事部屋に歩いていく。
私はその背中に追いすがった。
「企画の段階から相談はしてくれないの?」
バタンとドアを開ける音がやかましく響く。
海東くんは私を無視してデスクについた。
ブーンとパソコンが立ち上がる。
私は重ねて言い募る。
「きみの良さは十分わかっているつもりだよ。『アフター・ダーク』で見せたのは青春群像だったじゃない。ファンタジーなのに、あんなリアリティとカタルシスを見せられるのは海東くんだけだよ。
ウケなんか狙わなくていい。背伸びなんかしなくていい。きみにはきみだけの等身大の世界がある……」
「うるさいな!!」
鋭い声で海東くんが会話を打ち切った。
「『アフター・ダーク』の話はするなって……言ったでしょう?」
「書き直します」
海東くんはたった今取り返した原稿を丸め、ゴミ箱に突っ込んだ。
ずかずかと仕事部屋に歩いていく。
私はその背中に追いすがった。
「企画の段階から相談はしてくれないの?」
バタンとドアを開ける音がやかましく響く。
海東くんは私を無視してデスクについた。
ブーンとパソコンが立ち上がる。
私は重ねて言い募る。
「きみの良さは十分わかっているつもりだよ。『アフター・ダーク』で見せたのは青春群像だったじゃない。ファンタジーなのに、あんなリアリティとカタルシスを見せられるのは海東くんだけだよ。
ウケなんか狙わなくていい。背伸びなんかしなくていい。きみにはきみだけの等身大の世界がある……」
「うるさいな!!」
鋭い声で海東くんが会話を打ち切った。
「『アフター・ダーク』の話はするなって……言ったでしょう?」