誰よりも、君が好き
そのあと、私たちはお互いの教室に戻って…
「ねぇ!!あのあとなにがあったの!?」
「っていうか、悠って結城くんのこと好きだったんだね!!」
「あのタイミングでなんで告白!?」
亜架梨たちに質問攻めにされてる、今に至る。
「えっ。
あの…その…」
私は、自分のやったことの重大さを改めて感じてしまって、
恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。
いったい、一日に何度この気持ちを味わえばいいというのだろうか。
今日は精神的な面で、疲労がとても溜まる日だ。
その日は二人や教室内でも広まってしまった噂を軽く受け流し、
放課後になったときには、
すでに私はヘトヘトで。
「教えてよー!!」
…別に、二人には教えたくないわけじゃなかった。
でも、このことはなんとなく…
秘密にしておきたかったのだ。
なんでかって聞かれたら、匠くんに言われたからって答えるんだけど…
心のどこかで、それとは別の理由で、
隠していたいと思っていた。