誰よりも、君が好き



だからね。




「なにつったってんの?

 早く帰るぞ。」





…こうやって、下駄箱で待ち伏せされてちゃぁ


どうにもならないわけじゃん。









それは約五分前まで遡る。




____________



ピコンッ


私が里奈たちと放課後の教室に残りお喋りしていたとき。




私の携帯が音を鳴らした。





画面を開いてみて、私は驚きと動揺を隠しきれずに思わず席を立った。





ガタッ




立ち上がった瞬間、椅子はそのまま倒れていって。



その音に二人は反応して、私の方を見つめていた。






「どうしたの?」






…言えるわけがないよ。






「っごめん!!先帰るね。」



「えっ!?…また明日ねー!!」






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