いと。

「……………何だよ、アレ。」

俺がそこで見たのは、恋しくて仕方がなかった愛の笑顔だった。

でも…、それが向けられていたのは俺ではなく。

何度か俺の店にも来ていた、あの戸澤という男だった。

手渡された箱の中身を手に取り、満面の笑みをあいつに向ける愛。

戸澤は…、明らかに照れていた。

………ふん。そうだろ?愛の笑顔は世界一なんだ。

でも、それは本当は俺だけのもののはずなんだ。


愛………。


もしかして、俺から離れていくことを決めてしまったのか?


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