いと。

『愛?どうしたの?仕事は?』

薫から電話がかかってきたのはその日の午後だった。

「………えっと、急に休みになったの。少し会いに行っても……いい?」

「…………。」

「………薫?」

「……あぁ、ごめん。今日は俺ちょっと用事あるから、明日……連絡するよ。

食事だけはちゃんと取れよ。」

薫の声はいつもの甘く低い声…じゃなく、戸惑いや不安を含んでいた。

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