いと。

「……っ、はぁ………。」

病院から歩いて20分ほど経っただろうか。

駅にはもうじき着く。

でも…、点滴をしたとはいえ急に動いたせいか体調は最悪だった。

とにかく、駅で少し休もう…。

冷や汗が滲み震える掌は焦る心を表しているみたいで、『ひとりで生きる』という決意をしたはずの自分を嘲笑っているようだった。


『愛されないお前は結局一人じゃない』


『惨めな人生だね』


心の奥底にいる真っ黒な私が内側から攻撃してくる。

やめて…聞きたくない。


『かわいそうな子』


『生きてる意味があるの?』


『誰もお前なんか見てくれない』


それでも…生きていかなきゃいけないんだ。

深呼吸をして邪心を払おうとする。

すると…、

「そんなにフラフラ歩くな。だから待ってろって言っておいただろうが。」

「…っ!」

一気に現実に引き戻され、顔を上げた先には…

憎しみさえ覚える不敵な姿があった。


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